香港ディズニーランドの年間パスを財布に入れたまま、「次はどこのディズニーへ」と考える。そんな楽しい悩みを持てるのは、香港で暮らす私たちがホームのパークを持っているからかもしれません。子どもが初めてミッキーに会ったのも、雨の日にミスティック・マナーへ駆け込んだのも、ランタオ島のパーク。だから次の一歩は、「初めてのディズニー」ではなく「2つ目の景色」を選ぶ旅になります。

テーマパークのある営業中のディズニーリゾートは、香港を含めて6か所。この記事では、パークを持たないハワイのアウラニを加えた7か所を、香港からの旅の候補として比べます。飛行機で3時間ほどの上海から、長距離の移動になるハワイやフロリダまで、旅に使える時間も、パークの数も、楽しみ方もさまざまです。香港からかかる時間と子どもの年齢、この2つを目安に、7か所を比べてみました。


ひと目でわかる比較表

リゾート 香港からの移動の目安 テーマパーク 通常の大人1日・1パーク券の目安 時差(香港との差)
香港ディズニーランド・リゾート 市内からMTRで 1(2005年開業) HK$669〜939 なし
上海ディズニーリゾート 直行便 約2時間半〜3時間 1(2016年) 475〜799元 なし
東京ディズニーリゾート 直行便 約4時間〜4時間半 2(1983年・2001年) 8,900〜12,400円 1時間進む
ディズニーランド・パリ 直行便 13時間前後 2(1992年・2002年) 日付・1パーク券を選んで見る 7時間遅れ(標準時間)/6時間遅れ(夏時間)
ディズニーランド・リゾート(カリフォルニア) ロサンゼルスへ直行便 約13時間+陸路(道路状況で変動) 2(1955年・2001年) US$104〜(10歳以上・1日1パーク。税の扱いは購入画面で) 16時間遅れ(標準時間)/15時間遅れ(夏時間)
ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(フロリダ) 乗り継ぎ便で。経由地と接続で所要が変わる 4+ウォーターパーク2(休止の場合あり) US$119〜(10歳以上・1日1パーク・税別) 13時間遅れ(標準時間)/12時間遅れ(夏時間)
アウラニ・ディズニー・リゾート&スパ(ハワイ) 乗り継ぎ便で。経由地と接続で所要が変わる なし(ホテル型のリゾート) パークのチケットなし(宿泊が中心) 18時間遅れ

表の料金は、通常の大人1日・1パーク券を比べるための目安です(2026年10月14日確認)。日付や販売状況によって変わり、表示の最低料金で希望日に買えるとは限りません。無料になるのは香港・上海・パリ・アメリカでは3歳未満、東京では3歳以下。表の一般・大人料金の対象は、香港・上海が12〜59歳、パリが12歳以上、東京が18歳以上、アメリカが10歳以上です。香港・上海には60歳以上のシニア料金、東京には12〜17歳の中人料金もあります。

迷ったら、こう選ぶ

  • 週末で行くなら:上海。直行便で約3時間、時差もなく、2泊3日で組めます
  • 3〜4泊で行くなら:東京。2つのパークを1日ずつ、未就学の子どもから中高生まで楽しめます
  • 1週間以上の休暇なら:パリ・カリフォルニア・フロリダ・ハワイ。時差があるので、到着の1日は体を慣らす日に
  • ホテルやプールを中心に過ごしたいなら:ハワイのアウラニ。長い移動のあとに休める日程も考えて

選ぶときの手がかりは2つ:距離と子どもの年齢

1つ目は、香港からの距離と旅の長さ。 上海と東京なら直行便があり、飛行時間の目安はそれぞれ約2時間半〜3時間、約4時間〜4時間半です。時差がないか1時間なのも、旅を組みやすい点。パリとロサンゼルスは直行便で13時間前後、フロリダとハワイは乗り継ぐ行程を考えます。乗り継ぎ待ちや空港からの移動は別に見込み、遠くへ行くときは到着後に休める日を取っておくと安心です。

2つ目は、子どもの好みと身長。 お城やパレードを楽しみたいなら香港や東京ディズニーランド、ホテルやプールで過ごしたいならアウラニも候補になります。大がかりな乗り物は施設ごとに身長や同伴の条件が違い、年齢だけでは選べません。たとえば上海の「トロン」は身長122cm以上が条件です。スリルのある乗り物が好きなら、上海や東京ディズニーシー、パリ、アメリカの各パークで、乗りたい施設の条件を先に見ておくと旅を考えやすくなります。

子どもの年齢の目安 行程を考える候補 選ぶときに見たいこと
0〜3歳 香港・アウラニ 香港は移動を短くしやすい。アウラニは長距離移動のあと、ホテル中心に過ごす案。4〜12歳向けキッズクラブは対象外
未就学〜小学校低学年 香港・東京(ランド)・上海 香港からの移動時間と、楽しみたい乗り物・パレードを比べる
小学校中学年〜高学年 上海・東京(シー)・パリ 乗りたい施設ごとに、身長・同伴などの利用条件を調べる
中高生と大人 カリフォルニア・フロリダ・パリ 好きな作品や乗り物、移動と時差に合わせた休息日で考える

リゾートごとの見どころ

香港ディズニーランド・リゾート(ホームのパーク) 2005年に開業した、ランタオ島のパーク。2023年に『アナと雪の女王』のエリア「ワールド・オブ・フローズン」ができ、香港ならではの「ミスティック・マナー」では、魔法のオルゴールをめぐる物語を楽しめます。ほかのリゾートを訪ねるたびに比べたくなる、私たちのホームです。年間パス(マジックアクセス)はマジックアクセスのガイド、1日の回り方は香港ディズニーランド完全ガイドで。

上海ディズニーリゾート(香港以外でいちばん近いディズニー) 香港から直行便で約3時間、時差もありません。パークは1つで、世界で上海だけの『ズートピア』のエリア、バイク型のコースター「トロン」、ジャック・スパロウの戦いを描く上海版の「カリブの海賊」など、香港にない乗り物がそろいます。香港版のAlipayHKやWeChat Pay HKを使いたい場合は、購入先や現地の店での対応、本人確認などの設定を先に見ておくと安心です。別の支払い方法も用意しておきましょう。詳しくは上海ディズニーリゾートを子どもとで。

東京ディズニーリゾート(2つのパークを好みで選ぶ) お城とパレードの東京ディズニーランドと、海と冒険の東京ディズニーシー。2024年6月には、シーに『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』『ピーター・パン』の世界を集めた「ファンタジースプリングス」が開業しました。ランドの「スペース・マウンテン」は2024年7月に営業を終え、新しい「スペース・マウンテン・アースライズ」として2027年に生まれ変わる予定です。チケットの選び方は東京ディズニーリゾートを子どもとで。

ディズニーランド・パリ(ヨーロッパの旅と一緒に楽しむ) 1992年に開業した、ヨーロッパで唯一、ディズニーのテーマパークがあるリゾート。2つ目のパークは、2026年3月29日に「ウォルト・ディズニー・スタジオ・パーク」から「ディズニー・アドベンチャー・ワールド」へ名前を変え、『アナと雪の女王』のエリア「ワールド・オブ・フローズン」が開業しました。香港にもある同じ名前のエリアを、パリで見比べる楽しみも加わりました。ホーンテッドマンションにあたる「ファントム・マナー」は、パリだけの物語です。パリの街の旅と組み合わせる1日はディズニーランド・パリを子どもとで。

アメリカの2つのリゾート(本場のスケール) カリフォルニアのディズニーランド・リゾートは、1955年にウォルト・ディズニーが自ら手がけた最初のパークと、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーの2つ。香港からロサンゼルスへの直行便があり、空港からは車で向かいます。フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートは、4つのテーマパークと2つのウォーターパークを持つ、世界最大のディズニーのリゾート。ウォーターパークは整備や季節による休止があり、2つとも同時に使えるとは限りません。香港からは乗り継ぐ行程を考え、到着後の休息も含めて、ゆとりのある休暇で回りたい広さです。どちらを選ぶかはアメリカのディズニーを子どもとで。

アウラニ・ディズニー・リゾート&スパ(パークのないディズニー) ハワイ・オアフ島の西海岸、コオリナ地区の海辺に建つホテル型のリゾートで、テーマパークはありません。プールや海辺のラグーン、「マカヒキ」のキャラクター朝食を楽しむリゾートです。4〜12歳向けのキッズクラブ「アンティーズ・ビーチ・ハウス」には、事前登録と時間枠の予約が必要です。プールは宿泊者専用。シュノーケリング施設「レインボー・リーフ」は別料金で、利用条件も合わせて見ておくと安心です。香港からは乗り継ぐ行程を考え、経由地や接続時間を比べておきましょう。過ごし方はアウラニ・ディズニー・リゾートで。

2025年5月には、アラブ首長国連邦・アブダビのヤス島に新しいディズニーのテーマパークリゾートをつくる計画が発表されました。まだ営業していないため、この記事の7候補には含めていません(2026年10月14日確認)。


香港から出かける前に:入国と準備

ここでは日本の一般旅券で観光などの短期滞在をする場合をまとめています。国籍や旅券の種類、渡航歴、滞在目的などで条件は異なるので、家族それぞれの旅券に合わせて準備しておきましょう。

行き先 日本の一般旅券での観光などの短期渡航(2026年10月14日確認) 準備のポイント
上海 日本の一般旅券で、観光など対象の目的の30日以内の滞在はビザ免除。措置の期限は2026年12月31日24時(北京時間)です。2027年以降の旅行は、延長などの公式案内を見てから準備すると安心です 入国カードは出発前にオンラインでも記入できます。事前入力ができなくても、到着地の端末や紙で記入する方法があります
東京 日本国籍ならビザは不要。日本の旅券による帰国確認と税関申告があります 香港からの航空便に加え、空港からパークまでの移動も見込む
パリ 観光などの短期滞在は、シェンゲン圏全体で任意の180日間に通算90日以内ならビザ不要。対象者にはEESによる顔写真・指紋などの登録があります(12歳未満は指紋免除) ETIASは2026年10月14日時点で未運用・申請受付なし。開始の案内と、旅行時点の申請要否をEU公式で見ておくと安心です
カリフォルニア・フロリダ・ハワイ ビザ免除プログラム(VWP)の条件を満たす場合、観光など90日以内の滞在はビザ不要。渡航前に有効なESTAの承認が必要です VWPで渡航する乳幼児も1人ずつ承認が必要。米国で乗り継ぐ場合にも必要なので、経由地の条件まで見ておくと安心です

ESTAの申請料金は、承認される場合の総額で1人40.27米ドル(2026年10月14日現在)。10月16日から40.62米ドルに改定されます。申請時は公式サイトの最新額も見ておきましょう。

  • 家族それぞれの準備:米国へVWPで渡航する場合は、赤ちゃんも含めて1人ずつ有効なESTAの承認が必要です。有効なビザでその目的に沿って渡航する人などは扱いが違います。中国本土へ行くなら、香港版決済アプリの対応や設定、通信・地図の準備も出発前に見ておくと安心です
  • チケットと入園予約:テーマパークの1日券には、日付によって料金が変わるものがあります。販売開始日や、チケットとは別の入園予約が必要かどうかもリゾートや券種で違います。旅行日が決まったら、公式の販売予定と予約条件を調べ、販売が始まったら早めに検討すると安心です
  • 有料の優先案内:テーマパークのある6リゾートには、対象施設の待ち時間を短くする有料サービスがあります。香港・上海・東京・パリは「ディズニー・プレミアアクセス」、アメリカは「ライトニング・レーン」です。入園券とは別のサービスで、対象施設や買い方、利用できる数は異なります。それぞれのリゾートの記事も参考に、乗りたい施設に合うものを選んでみてください
  • 時差:パリ・アメリカ・ハワイは香港から6〜18時間の差があります。標準時間と夏時間は旅行日によって使い分けましょう。到着日は予定を詰めず、ホテルで休む時間を取っておくと、家族の体調に合わせて過ごしやすくなります

FAQ

  1. Q. 世界にディズニーのリゾートはいくつある? A. 営業中のテーマパークを持つリゾートは、香港・上海・東京・パリ・カリフォルニア・フロリダの6か所です。この記事では、パークのないハワイのアウラニを加えた7か所を旅行先の候補にしています。
  2. Q. 香港以外で、香港から一番近いのは? A. 上海です。直行便で約2時間半〜3時間、時差もありません。次が東京で、直行便で約4時間〜4時間半です。
  3. Q. 『アナと雪の女王』のエリアはどこにある? A. 香港(2023年)、東京ディズニーシーのファンタジースプリングス(2024年)、パリのディズニー・アドベンチャー・ワールド(2026年)にあります。
  4. Q. 長いフライトが心配。小さな子どもと行くなら? A. まずは香港・東京・上海の移動時間から比べてみるとよさそうです。遠くへ行くなら、アウラニのようにホテル中心で過ごす旅も候補になりますが、乗り継ぎと長時間の移動は必要です。到着後の休息や、子どもの体調に合わせて回る量を減らせる日程も考えておきましょう。

公式情報(出発前にチェック)

チケットの通常料金と年齢区分、主な直行便の飛行時間、施設情報、入国・渡航認証の案内は2026年10月14日に公式資料で確かめ直しました。実際の料金や運航、入国条件は旅行日や人によって変わります。出発の前に、各公式サイトの案内も見ておくと安心です。


まとめ・関連

週末なら上海、3〜4泊なら東京、長い休暇ならパリやアメリカ、ホテルやプールを楽しむならハワイ。香港にホームのパークがあるからこそ、私たちは「初めてのディズニー」に緊張せず、それぞれの土地でしか会えない景色を選べます。香港からの距離と、子どもの今の年齢。この2つが決まれば、次に行きたいディズニーが自然と見えてきます。