「いつかアメリカのディズニーへ」。香港で子どもと暮らしていると、一度は家族の話題にのぼる旅です。じつはアメリカには、個性のまったく違うディズニーリゾートが2つあります。1955年に開業した最初のディズニーランドがあるカリフォルニアと、4つのパークが並ぶ巨大なリゾートのフロリダです。

香港からは、ロサンゼルスまで直行便で13時間前後。オーランド国際空港(MCO)へは乗り継ぎ便で向かい、総所要は経由地や接続時間によって変わります。休みの長さに加え、移動に使える時間や子どもの好きな作品から考えてみると、行き先を選びやすくなります。2つのリゾートの違いと、選ぶときの順番をご紹介します。


ひと目でわかる比較

カリフォルニア(ディズニーランド・リゾート) フロリダ(ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート)
場所 ロサンゼルス近郊のアナハイム オーランド郊外
香港から ロサンゼルスへ直行便で13時間前後 オーランド国際空港(MCO)へ乗り継ぎ便。総所要は経由地・接続時間による
空港から LAXから約64km。車・シャトルなどで移動(渋滞に注意) MCOから約30分が目安(移動手段・行き先・道路状況で変わる)
パーク テーマパーク2つ(広場をはさんで向かい合い、徒歩で移動) テーマパーク4つ+ウォーターパーク2つ。場所に応じてバス・モノレール・船・ゴンドラなどで移動
パークで過ごす日数の目安 2〜3日を候補に、行きたい施設から調整 4〜7日を候補に、休息や移動も含めて調整
1日券(1パーク) 10歳以上104米ドルから。来園日によって変動 10歳以上119米ドルから(税別)。日付・パークによって変動
こんな家族に 直行便で行き、近接する2つのパークを中心に楽しみたい家族 長めに滞在し、4つのテーマパークやリゾートでの休息を組み合わせたい家族

料金は2026年10月14日に公式案内で確認した開始価格で、希望日の販売価格とは限りません。どちらも通常のテーマパーク券は3〜9歳が子ども、10歳から大人の料金で、3歳未満は無料です。飛行時間は往路の目安で、便や季節により変わります。空港での手続きやリゾートまでの移動時間は別に見込んでおくと安心です。


選び方:3つの軸

1つ目は、休みの長さ。 カリフォルニアは2つのパークに2〜3日、フロリダは4つのテーマパークに4〜7日を当てるといった組み方が候補です。すべてを回れる日数という意味ではなく、食事や昼寝、移動の時間も見込んで調整してみてください。香港とオーランドには12〜13時間の時差があるので、フロリダは長めの休暇にして、到着後に休める日を置く方法もあります。

2つ目は、子どもの興味と体力。 どちらのリゾートにも、小さな子どもと楽しめる施設や、スリルのあるアトラクションがあります。年齢だけで行き先を分けず、長い移動や待ち時間、昼寝の必要も考えてみてください。

乗れるアトラクションは、年齢だけでなく身長や同伴条件でも変わります。両リゾートとも、7歳未満の子が乗るときには14歳以上の同伴者が必要です。好きな作品や、暗さ・速さへの好みを手がかりに、家族で行きたい施設を選んでみましょう。フロリダなら、動物を見られるアニマルキングダムや、世界の国々のパビリオンが並ぶエプコットも候補になります。施設ごとの条件は公式アプリで見ておくと、当日の予定を組みやすくなります。

3つ目は、何を見たいか。 最初のディズニーランドと、東京とサンフランシスコを合わせた架空の街がテーマの「サンフランソウキョウ・スクエア」を楽しむならカリフォルニア。動物のサファリや、世界の国々のパビリオンが並ぶパークを訪ねたいならフロリダが候補です。スター・ウォーズのエリア「ギャラクシーズ・エッジ」は、両方にあります。


リゾート別の注意

カリフォルニア:ディズニーランド・リゾート

  • 「ディズニーランド・パーク」と「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パーク」の2つが、広場をはさんで向かい合っています。ディズニーランド・パークは1955年にウォルト・ディズニーが開業に立ち会ったパークで、メインストリートUSAには、昔のアメリカの小さな町を思わせる街並みが広がっています
  • カリフォルニア・アドベンチャーには、映画『ベイマックス』に登場する、東京とサンフランシスコを組み合わせた架空の街をテーマにした「サンフランソウキョウ・スクエア」(2023年8月開業)があります
  • 開業70周年の催しは2026年8月に終了しました。2027年2月には初代の内容を更新した夜の水上ショー「ワールド・オブ・カラー」が、夏には昼のパレード「マジック・ハプンズ」が戻る予定です。アベンジャーズ・キャンパスでは拡張工事が進み、新しい2つのアトラクションが2028年に開業する予定です(2026年8月の発表)
  • 2026年11月13日〜2027年1月6日はホリデーの催しが予定され、カリフォルニア・アドベンチャーでは水上ショー「ワールド・オブ・カラー:シーズン・オブ・ライト」も案内されています。公演日と時間は、来園日の公式アプリも見ておくと安心です
  • 気候は比較的穏やかですが、夏は暑くなる日もあります。朝晩の気温差に合わせて、脱ぎ着できる上着を用意しておくと安心です

フロリダ:ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート

  • 「マジックキングダム」「エプコット」「ディズニー・ハリウッド・スタジオ」「ディズニー・アニマルキングダム」の4つのテーマパークが広い敷地に分かれています。行き先に応じてバス・モノレール・船・ゴンドラ(ディズニー・スカイライナー)などを使い、ホテルや目的地によっては乗り継ぎも必要です。リゾートは1971年に開業しました。2つのウォーターパークには季節や整備による休止期間があるので、訪問日の営業予定も見ておくと安心です
  • 2027年には、アニマルキングダムに中南米やメキシコの自然と文化をテーマにした「トロピカル・アメリカズ」が、ハリウッド・スタジオに『モンスターズ・インク』のエリア「モンストロポリス」の一部が開業する予定です。マジックキングダムでは、映画『カーズ』をテーマにした新エリア「ピストン・ピーク」の工事も進んでいます。開業時期などの詳細は、公式の続報も見ておくと安心です(2026年10月14日確認)
  • 夏は暑く湿度が高く、午後に雷雨が起こることもあります。大西洋のハリケーンシーズンは6月1日〜11月30日ですが、期間外に発生することもあります。天気やパークの運営案内をこまめに見て、予定を変えられるようにしておくと安心です

どちらのリゾートにも、対象施設で通常の列より短い待ち時間を目指す有料の「ライトニング・レーン」があります。すべての施設が対象ではなく、入園券とは別です。カリフォルニアでは、マルチパス(Multi Pass)はチケット購入時の追加や当日入園後の購入、シングルパス(Single Pass)は当日入園後の購入が基本です。フロリダには宿泊先や券種に応じた事前購入枠があります。種類ごとの購入開始日や対象施設、香港からの購入可否を、旅行前に公式サイトやアプリで見ておくと安心です。価格と販売枠は変わり、待ち時間がゼロになるわけではありません。

子ども連れで回るコツ(両方に共通)

  • ベビーカー:テーマパークへ持ち込める上限は、幅31インチ(79cm)・長さ52インチ(132cm)です。ワゴンとベビーカー型ワゴンは持ち込めません。有料レンタルもありますが、利用条件や貸出場所を事前に見ておくと安心です
  • ベビーケア:カリフォルニアの2つ、フロリダの4つのテーマパークには、授乳やおむつ替え、食事の準備に利用できるベビーケアセンターがあります。設備や販売品、開いている時間は、行くパークの公式案内で見ておくと安心です
  • 交代で乗る:対象施設には、乗れない子どもなどと待つ大人が交代できる「ライダースイッチ」があります。まず家族で入口のスタッフに相談し、利用できるかを確認します。最初の組は列に並び、次の組は案内された入口から乗る仕組みで、後から乗る組は最大2人です。すべての施設で使えるわけではなく、待ち時間がなくなる保証でもありません
  • 暑さと日差し:どちらも日差しや暑さに備え、フロリダでは湿気や急な雨にも気をつけたいところです。昼は屋内で休む時間をはさみ、水分もこまめに取るのがおすすめです
  • 1日の流れ:朝のうちに行きたい施設を楽しみ、午後に休む時間を取る組み方もあります。ホテルで昼寝をするなら往復の移動時間を見込み、夕方に戻る場合は券の再入園条件や当日の営業時間も見ておくと安心です

手順:航空券を取る前から出発まで

  1. 休みの日数を決める:学校の休みと合わせ、移動日を含めて何日使えるかを数える。パークで過ごす日数に、到着後や帰国後に休める時間も加えて考える
  2. 入国に必要な手続きを確かめる:ビザ免除プログラムで渡航する場合は、乳幼児を含め1人ずつESTAが必要です。有効な米国ビザなどで渡航する人は扱いが異なるため、家族それぞれの条件を確認しておきます。既に有効なESTAがあれば、旅のたびに新しく申請する必要はありませんが、旅券を更新した場合などは再申請が必要です。通常の有効期間は2年、または旅券の有効期限までの短い方。新規申請が承認される場合の総額は2026年10月14日時点で40.27米ドル、10月16日から40.62米ドルです。必要な申請は余裕を持って進め、ESTAの承認だけで入国が保証されるわけではないことも覚えておくと安心です
  3. 航空券を取る:カリフォルニアはロサンゼルスへの直行便が候補です。フロリダは経由地と接続時間を確認し、米国内で乗り継ぐ場合は通常、最初の米国到着空港での入国手続きも見込んで選びます
  4. パークの券と宿を決める:カリフォルニアは3歳以上に有効な入園券と、同日・対象パークの入園予約が必要です。フロリダの日付指定券は通常、別の入園予約が不要ですが、券種によって扱いが異なります。同じ日に複数のパークへ入るなら、Park Hopper対応券などの条件も確認します。宿は、行きたいパークへの移動と、部屋で休む時間を考えて選んでみてください
  5. 旅行前から準備する:パークの公式アプリを入れ、券やホテルの予約を登録。ライトニング・レーンを使うなら購入できる時期を先に調べ、来園日の開園時間・休止施設も出発前に見直す

宿の例(アナハイムの宿)

  • ディズニー グランド・カリフォルニアン・ホテル&スパ:カリフォルニア・アドベンチャーへ直接入れる入口がある直営ホテル。入口を使えるのはディズニーランド・リゾートの直営ホテル宿泊者で、3歳以上は有効な入園券と同日・対象パークの入園予約も必要です。2026年中は一部改装が行われ、日中に工事の音がする可能性があるため、予約前に最新の案内も見ておくと安心です
  • ヒルトン アナハイム:パークへ徒歩でも行ける、家族向けの大型ホテル。歩く距離や有料シャトルの条件を予約前に見ておくと安心です

フロリダの宿は、リゾートの中の直営ホテルだけでもたくさんあるので、パークへの移動手段と部屋の広さを公式サイトで見比べながら選んでみてください。


香港から出かける人が気をつけたいこと

  • 時差と帰りの日付:香港より、アナハイムは15〜16時間、オーランドは12〜13時間遅れています(夏時間か標準時かで変わります)。帰りは現地の出発日だけでなく、香港への到着日も確認し、学校が始まる日から逆算すると予定を組みやすくなります
  • 日本経由とくらべると:東京からロサンゼルスへの直行便は約10時間が目安で、香港発より飛行時間は短めです。日本滞在と組み合わせる方法もありますが、香港発の直行便なら乗り継ぎを省けます。所要は便や季節によって変わります
  • お金:通貨は米ドルです。テーブルサービスのレストランではチップが一般的ですが、あらかじめ会計に含まれる場合もあります。明細を見てから支払うと安心です
  • 家族でパスポートの国籍や種類が違う場合:ESTAを使えるかどうかは、国籍だけでなく旅券の種類や渡航歴などにも条件があります。日本の旅券でも全員が無条件で対象になるわけではありません。香港特別行政区(HKSAR)旅券とBN(O)旅券はビザ免除プログラムの対象外なので、これらの旅券で米国へ観光に行く場合は、通常ビザの準備が必要です。家族それぞれの旅券と滞在資格に合う条件を確かめておくと安心です

FAQ

  1. Q. 初めてのアメリカのディズニー、どちらがいい? A. 直行便で行き、近接する2つのパークを楽しみたいならカリフォルニアが候補です。長い休みが取れ、4つのテーマパークやホテルで休む時間を組み合わせたいならフロリダも。どちらにも小さな子どもと楽しめる施設があるので、年齢だけでなく好きな作品や移動の負担で選んでみてください。
  2. Q. 子どもの料金は何歳まで? A. どちらも3〜9歳が子どもの料金で、10歳からは大人の料金です。3歳未満は無料です。
  3. Q. フロリダへの乗り継ぎは、何を見て選ぶ? A. 経由地だけでなく、総所要と接続時間も見比べてみてください。米国内で乗り継ぐ場合は通常、最初の米国到着空港で入国審査を受けますが、出発前に米国の審査を済ませる経路もあります。荷物の受け取り・再預けや保安検査の要否、必要な接続時間は、予約する旅程について航空会社で確かめておくと安心です。
  4. Q. ハワイのディズニーとはどう違う? A. ハワイのアウラニは、パークのないリゾートホテルです。乗り物よりも、海とプールでゆっくり過ごしたい家族に向いています。

公式情報(出発前にチェック)

この記事のチケット条件、新施設や催しの予定、交通とホテル、入国の案内は2026年10月14日に公式資料で確かめ直しました。料金や営業、予定、入国条件は変わることがあります。旅の日程が決まったら、旅行日の最新の案内も見ておくと安心です。


まとめ・関連

直行便で行き、近接する2つのパークを楽しみたいならカリフォルニア。長めに滞在して4つのテーマパークやホテルで休む時間を組み合わせたいならフロリダ。どちらも子どもの好きな作品や、移動の負担から選んでみてください。料金や新施設の予定は変わるので、行き先が決まったら、家族それぞれに必要な入国手続きと、入園券・予約の条件を見ておくと安心です。