香港に住む子どもにとって、ディズニーはランタオ島の身近なパークです。パリの東、マルヌ・ラ・ヴァレにあるディズニーランド・パリは、同じディズニーでも空気がまるで違います。ヨーロッパで唯一、ディズニーのテーマパークがあるリゾートで、パークは2つ。お城のある「ディズニーランド・パーク」と、2026年3月に生まれ変わった「ディズニー・アドベンチャー・ワールド」です。

香港からパリのシャルル・ド・ゴール空港までは、直行便で約13〜14時間が目安です。美術館と街歩きのパリの旅に、ディズニーの1日を加えるのもよさそうです。2つのパークのどちらを中心にするか、チケットと宿をどう組み合わせるかで、その1日の過ごし方は大きく変わります。子どもと行く前に知っておきたいことをまとめました。


目的別、まずはここから

  • どちらのパーク?:お城や「カリブの海賊」を楽しみたいならディズニーランド・パーク。『アナと雪の女王』の新しいエリアを見たいならディズニー・アドベンチャー・ワールドを中心に、子どもの好きな作品で選んでみてください
  • 1日で2つ回れる?:2パーク券なら行き来できますが、1日で両方をじっくり回るのは、なかなか大変です。子ども連れなら2日が目安です
  • チケットはいくら?:日付指定券は、来園日や購入時点などによって価格が変わります。パークの入口での販売は原則なく、現金払いなどの例外も入園枠に余裕がある場合に限られます。通常の窓口1日1パーク券は大人139ユーロ・子ども129ユーロですが、7月14日・10月31日・12月31日は別料金です。事前に公式サイトで希望日の券を選んでおくと安心です。3〜11歳は多くの券で子どもの料金、3歳未満は無料で、入園時に顔写真付きの身分証が必要です(2026年10月14日確認)
  • 待ち時間を短くするには?:有料のディズニー・プレミアアクセス(DPA)があります。1施設・1回の時間枠を買う「One」と、対象施設に各1回ずつ使える「Ultimate」から選べます
  • いつ行く?:街歩きと組むなら春や秋、冬休みならクリスマスの催しも候補です。2026年のクリスマスシーズンは11月7日〜2027年1月6日。初めてワールド・オブ・フローズンにもクリスマスの飾りが広がります(2026年10月14日確認)

ディズニーランド・パリはこんなところ:2つのパークの違い

ディズニーランド・パリは1992年に開業しました。パリ中心部からRER A線で訪ねられる場所に、2つのパークと、レストランや店が並ぶディズニー・ヴィレッジがあります。リゾートには7軒のディズニーホテルがありますが、パークからの距離や移動方法はホテルごとに異なります。

ディズニーランド・パークは、眠れる森の美女の城を中心に広がるパークです。とはいえ、同じ名前のアトラクションでも、中身はひと味違います。香港にはない「カリブの海賊」、水辺の島を駆け抜ける「ビッグサンダー・マウンテン」、香港のミスティック・マナーとも東京のホーンテッドマンションとも違う物語をもつ「ファントム・マナー」。城の地下には、竜が潜む「ドラゴンの洞穴(La Tanière du Dragon)」もあります。

ディズニー・アドベンチャー・ワールドは、2026年3月29日に「ウォルト・ディズニー・スタジオ・パーク」から改称したパークです。新しいエリア「ワールド・オブ・フローズン」、各エリアへとつながる大通り「アドベンチャー・ウェイ」、湖「アドベンチャー・ベイ」が加わり、ピクサーの世界やアベンジャーズ・キャンパスも引き続き楽しめます。

香港の子どもに伝えるなら、「お城の国はいつもの香港の、大きなお兄さん。もう1つは、アナとエルサとピクサーの国」。香港ディズニーランドの『アナと雪の女王』のエリアを知っている子なら、パリのアレンデールとの違いを比べる楽しみもあります。


見どころ:パリならではのアトラクションと演出

ディズニーランド・パーク

  • ファントム・マナー:西部の町の丘に建つ屋敷のアトラクション。花婿を待つ花嫁と、屋敷に棲む幽霊をめぐる物語です。暗さや不気味な演出があるので、子どもの好みに合わせて選んでみてください。怖がりな子は無理をしなくて大丈夫
  • カリブの海賊:香港にはないボートのアトラクション。海賊たちの世界を進みます
  • スター・ウォーズ ハイパースペース・マウンテン:大砲から打ち出される演出のある、スピードの速いジェットコースター。2026年8月の公式発表では、2027年末から数か月の改装に入り、ジュール・ヴェルヌの世界観を新しく取り入れた「スペース・マウンテン:ド・ラ・テール・ア・ラ・リュンヌ」へ生まれ変わる予定です
  • メインストリートUSAのアーケード:大通りの両側に屋根付きの通路があり、雨の日も傘なしで歩けます

ディズニー・アドベンチャー・ワールド

  • ワールド・オブ・フローズン:アレンデールの町にある「フローズン・エバー・アフター」では、ボートで物語をたどります。アレンデール湾では、キャラクターが舟に乗って登場する昼のショーも楽しめます。季節ごとの内容や時間は、当日の公式案内で見ておくと安心です
  • ラタトゥイユ:ジ・アドベンチャー:映画『レミーのおいしいレストラン』の世界で、ネズミの大きさになって厨房を駆け回るライド。隣には映画の世界のレストラン「ビストロ・シェ・レミー」があります
  • 夜のショー:湖の「アドベンチャー・ベイ」では、ドローンと噴水、花火などを使った「ディズニー・カスケード・オブ・ライツ(Disney Cascade of Lights)」が楽しめます。天候などで内容や開催が変わることがあるため、当日の公式案内も見ておくと安心です

身長や同伴者などの利用条件は、アトラクションごとに違います。例として「ビッグサンダー・マウンテン」は102cm以上、「スター・ウォーズ ハイパースペース・マウンテン」は120cm以上です。最低身長の設定がない施設にも、乗車姿勢や同伴などの条件があります。公式アプリの案内を読み、わからない点はスタッフに尋ねておくと安心です(2026年10月14日確認)。


行き方・所要・子連れの目安

  • 香港から:シャルル・ド・ゴール空港へ、キャセイパシフィックやエールフランスの直行便があります。約13〜14時間を目安に、利用便の時刻表で所要時間を見ておきましょう。香港を夜に出て翌朝パリに着く便もあります
  • 空港から:空港の駅からTGVで、パークの目の前のマルヌ・ラ・ヴァレ・シェシー駅へ直接行ける便があります。空港バスもあります(本数・料金は公式で)
  • パリ市内から:RER(高速郊外鉄道)A線で、マルヌ・ラ・ヴァレ・シェシー駅へ。シャトレ・レ・アル駅から約40分が目安で、到着駅からパークの入口までは徒歩約2分です。宿からの移動と、旅行日の工事や運休も見ておくと安心です

入国の準備:日本の一般旅券で観光などの短期滞在をする場合、シェンゲン圏全体で任意の180日間に通算90日以内ならビザは不要です。EESは2026年4月10日から全面運用され、対象の旅行者は国境で顔写真や指紋などを登録します。12歳未満は指紋の採取が免除されますが、EES全体の対象外になるわけではありません。初回の登録に備え、入国手続きには時間の余裕を見ておくと安心です。事前の渡航認証ETIASは、2026年10月14日のEU公式案内では未運用・申請受付なし。旅行時点で申請が必要かどうか、開始の案内も見ておきましょう。国籍・旅券の種類・滞在資格などで条件が異なるため、家族それぞれの旅券に合わせて準備すると安心です。

チケットと有料の優先案内の基本

  • パークチケットには1パーク券と2パーク券があり、日付指定券のほかに日付未指定の1日券もあります。日付指定券は別途の来園日登録が不要ですが、日付未指定券は空き状況に応じて来園日を登録する必要があります。価格や変更・取消条件も、選ぶ商品の購入画面で見ておくと安心です
  • DPAは、対象のアトラクションの待ち時間を短くする有料のサービスです。「One」は入園後に公式アプリで購入し、指定された時間帯に1施設を1回利用します。「Ultimate」は対象施設に各1回ずつ、時間帯の指定なしで利用でき、事前購入も可能です。入園券は別に必要で、対象施設や販売数にも限りがあります。購入してもすぐに乗れるとは限らず、身長などの利用条件も変わりません。料金と対象は購入画面で見ておくと安心です

泊まるなら(パーク周辺の宿の例)

  • ディズニーランド・ホテル:ディズニーランド・パークの入口に位置するホテル。料金は宿泊日や部屋のタイプ、予約時点によって変わります
  • ディズニー ニューポート・ベイ・クラブ:湖のほとりにある、海や航海をテーマにしたホテル。パークまで徒歩約15分で、無料シャトルもあります。家族向けの部屋も候補になります

ディズニーホテルの宿泊者は、有効なパークチケットがあれば、通常開園前に入れる「エクストラ・マジック・タイム」を利用できます。対象のパークや時間、利用できる施設は変わることがあるので、宿泊日の案内も見ておくと安心です。パリの美術館や街歩きが中心の旅なら、市内に泊まって、電車で日帰りするプランもあります。


ベストな時間帯と季節

街歩きと組み合わせるなら、5〜6月や9〜10月は候補にしやすい時期です。雨は一年を通じて降るので、折り畳み傘や雨具を。夏は暑くなる日もありますが、朝晩は調節できる上着が役立ちます。冬休みや春節に出かけるなら、防寒着や手袋も用意し、屋内で休む時間をはさんでみてください。

  • 秋はハロウィーン:2026年の「ディズニー・ハロウィーン・フェスティバル」は9月26日から11月1日まで。かぼちゃなどの飾りや、ミッキーたちのハロウィーンのパレードが楽しめます。パレードの時間や運営は当日の公式案内も見ておきましょう(2026年10月14日確認)
  • 冬はクリスマス:2026年の「ディズニー・エンチャンテッド・クリスマス」は、11月7日から2027年1月6日まで。ディズニーランド・パークのツリーやクリスマス・パレードに加え、ワールド・オブ・フローズンでは初めてのクリスマスの飾りや催しが予定されています。見たいショーの時間は、来園日の公式アプリも見ておくと安心です(2026年10月14日確認)
  • 学校休暇も見ておく:フランスの学校休暇と旅の日程が重なるかも、予約前に見ておくと安心です。2026〜27年のクリスマス休暇は12月19日の授業後から、1月4日の授業再開まで。パリを含むゾーンCの冬休みは2月6日の授業後から、2月22日の授業再開までです。冬休みは地域によって日程が異なります

1日の流れは、開園前に着いて、朝のうちに人気のアトラクションへ。昼はレストランやショーで休み、夕方から夜のショーへ。開園・閉園の時間は日によって違うので、行く日の時間を公式アプリで確かめておきましょう。


周辺とセットで回る

パークの前のディズニー・ヴィレッジには、レストランと店が並び、パークに入らない夜の食事に便利です。近隣のヴァル・デュロップ地区には、アウトレット「ラ・ヴァレ・ヴィレッジ」もあります。パークの駅からRER A線で1駅のヴァル・デュロップ駅へ行き、そこから徒歩約10分が目安です。

パリの旅にディズニーを入れるなら、美術館の日とディズニーの日を分けるのもひとつの方法です。どちらも歩く時間が長くなりやすいので、ホテルで休む日や、予定を少なくする時間も考えてみてください。

ほかの国のディズニーと比べてみたくなったら、世界のディズニーリゾート比較もどうぞ。


FAQ

  1. Q. 子どもは何歳から料金がかかる? A. 3歳からチケットが必要です。通常の子ども区分は3〜11歳、12歳から大人ですが、「Basic dated tickets」など子ども料金の設定がない券種もあります。3歳未満は無料で、入園時に顔写真付きの身分証の提示が必要です。
  2. Q. 1日で2つのパークは回れる? A. 2パーク券なら行き来できます。見たい施設が多いなら2日も候補ですが、すべてを回れるとは限りません。昼寝や食事、パーク間の移動も見込み、子どものペースで予定を減らせるようにしておくと安心です。
  3. Q. ハイパースペース・マウンテンは乗れなくなる? A. 2026年8月の公式発表では、2027年末から数か月改装し、元のジュール・ヴェルヌの世界観を新しく取り入れたスペース・マウンテンに変わる予定です。2026〜27年の冬休みや春節はこの計画より前ですが、整備などで休む場合もあるので、来園日の営業案内も見ておくと安心です。
  4. Q. 香港のワールド・オブ・フローズンと、パリのものは同じ? A. どちらも『アナと雪の女王』の世界で、ボートで物語をたどる「フローズン・エバー・アフター」は両方にあります。香港のそりのコースターはパリにはなく、そのかわりパリには、湖(アレンデール湾)でアナとエルサが登場するショーと、お城で2人に会える「ロイヤル・エンカウンター」があります。「ロイヤル・エンカウンター」は当日入園後にバーチャルキューへの登録が必要で、枠に限りがあります。公式アプリで申し込むか、アレンデール城入口のスタッフに相談できます。登録自体に追加料金はかかりませんが、枠を必ず取れるわけではありません。

公式情報(出発前にチェック)

チケットの条件、パーク構成と主な施設、季節イベント、交通とホテル、入国の案内は2026年10月14日に公式資料で確かめ直しました。料金や営業、ショーの内容、入国条件は変わることがあります。出発前には、旅行日の最新の案内も見ておくと安心です。


まとめ・関連

お城やパリならではの演出、そしてアナとエルサの世界。ディズニーランド・パリは、香港のパークとの違いを探す楽しみもある場所です。香港から直行便で出かけるパリの旅に、ディズニーの1日を。